2月の定期大会でご信任をいただき、新メンバーで活動をスタートさせました。定期大会の場でもお話させていただきましたが、中島教組の時代も含め、稲沢教組は80周年を迎えました。諸先輩方の築き上げてこられた歴史と伝統を継承し、さらによりよい組織にしていきたい、稲沢の教育をよりよいものにしたいという思いから、本年度は、「前進」をテーマに掲げました。子どもたちの明るい未来のために、組合員のみなさまの声を聞き、いろいろな立場の方々と対話し、稲沢の教育を「前進」させていきたいと思います。
さて、昨年度、子どもたちの健やかな成長のために、組合員の思いを関係機関に伝えることで、多くの成果が得られ、本年度、国では5,827人の教職員定数の改善、県では小学校第6学年35人学級の法制度化に伴う教員配置の改善などが行われました。人材確保に苦慮し、現場の負担が増えている昨今において明るいニュースです。賃金関係についても、昨年度の県内確定交渉において3年連続となる月例給・一時金の引き上げ、さらに月例給は4月、一時金は6月に遡って、差額支給が実施されました。今後も、組合員のみなさまがゆとりと豊かさを実感できるように、愛教組とともに強力にはたらきかけてまいります。
わたくしたち稲沢教組としても、10月に稲沢市教育委員会への申し入れや稲沢市小中学校長会との懇談会を行いました。その結果、市教委・校長会ともに、学校現場の実態や要望に対して前向きな回答をいただきました。これらは、組合員のみなさまの声をもとに稲沢教組がねばり強くはたらきかけた成果です。
しかし、子どもたちの健やかな成長を第一に考え、ゆきとどいた教育を推進するためには、さらなる教職員の定数増や人的配置など、子どもたちへのきめ細かな指導体制のさらなる整備が必要です。また、子どもたちにとって安心・安全な学校となるよう、教育諸条件のさらなる整備も必要になります。本年度も、定期委員会や白書アンケートなどで、組合員一人一人の声を聞かせていただき、わたくしたちの声を関係機関に届け、稲沢の教育を少しでも前進させていきたいと思います。
最後に、稲沢教組は、稲沢の教育に責任をもつ教員組合として、これまでに積み重ねてきた歴史や伝統を継承しつつ、保護者や地域に信頼されるように活動を推進します。子どもたちの明るい未来のために、組合員一人一人の力を結集し、より強固な団結で組合活動を前進させていきましょう。
稲沢市教員組合執行委員長
春日井 祐紀